オランダに暮らす~「英国の庭」から「オランダの庭」へ

2020年2月にロンドンからアムステルダムに引っ越したばかりの主婦によるオランダ生活記。英国生活については「英国の庭から」をご覧ください。

オランダはやはり風が作った国でした

こんにちは!ゐです。2月14日に英国ロンドンからオランダのアムステルダムに引っ越してきました。このブログは当初「オランダの庭から」にするつもりだったのです。

でも、残念ながら英国と違って、首都アムステルダム近郊の駐在員向け住宅物件には庭付き一戸建ては殆どなく、ようやく借りることができたのは、庭とは名ばかりの大半がコンクリートのタイルで覆われた小さい庭が付いた物件でした。というわけで庭の部分を少しだけ縮小して「オランダに暮らす」と言うタイトルにしたいと思います。

といっても、オランダは園芸大国ですので、制限のある中でガーデニングをどれだけ楽しめるかに挑戦してみたいと思います。

それとは別にオランダに来て1カ月半、私のオランダのイメージが固まりってきました。この国は、「風と運河と自転車の国」なのです。と言うわけで、URLにも風と運河を入れてみました。

こちらのブログでは、当面はオランダの生活事情を中心に報告させていただきます。「英国の庭から」の方では、ひきつづき、英国事情や欧州文化をご紹介しますので、よろしくお願いいたします。

 とにかく風が強い!

さて、オランダに来て最初の2週間、夫と二人でアムステルダム郊外のキッチン付きのホテルに泊まって、オランダに移住するにあたっての諸手続きや家探しをしました。

英国から到着したのが金曜日の夕方だったので、諸手続きを開始したのは翌月曜日となりました。そこで、週末はホテルの周辺を散策したり、アムステルダム中央駅から王宮前のダム広場まで歩いてみました。と書くと優雅に聞こえるのですが、今年の2月のオランダの天気はとんでもなかったのです。

毎週、英国経由で超ド級の嵐が2週連続してやってきました。最初のがCiara、2つめがDennisです。Ciaraはロンドンの私の庭のクレマチス植木鉢を倒して壊した挙句、オランダにまで追いかけて来て居座っていきました。さらにDennisという猛烈な嵐がやってきて、連日の暴風雨となり、飛行機が全便欠航となり、夫の出張がつぶれました。

この嵐の間、厚いホテルの壁越しにビュービューと音がしてうるさくて眠れないのです。駅からホテルまで10数メートルしかないのに、風が強くて前進できずなかなかほてるにたどり着かないのです。

しかも、オランダの冬の天気は、英国同様、山の天気に似ていて、早朝に晴れていても午後になると強風と雨がやってきます。傘をさすのはほぼ無理。オランダ人の体格がいいのは、この厳しい気候に生き抜くことができた遺伝子を持つ人だけが残っているためなのかもしれません。

風力統計でもやっぱり1年中強風

さて、オランダの気候ですが、どうやらこの「風が強い」というのは、1年中のことのようです。東京とアムステルダムの1年間の風をグラフにしたものが出ていたサイトをみつけたので、拝借してきました。

上が東京、下がアムステルダムです。

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東京の平均風速 https://weatherspark.com

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アムステルダムの平均風速 https://weatherspark.com/

これをみてわかるように、東京で最も風が強い3月でも、平均風速は9.1mphなのに、アムステルダムは1年中で一番風が穏やかなはずの8月でも10.3mphもあるのです。風は寒い冬の間、ずっと強いようです。ただでさえ、天気が雨がちで日照時間が短く寒い季節なのに。

そういえば、ヨーロッパのオランダ絵画のコーナーに行くと、暗くて陰鬱で、暴風雨に煽られる船とか、難破船の絵が必ずあるのです。そういう場所だったんですね。強風を利用して国土を開拓しようと考えたのも、この風との闘いのせいに違いありません。

 

というわけで、アムステルダム転居と共に、我が家の「風との闘い」が、始まったといことがわかりました。あーあ。

ちなみに、下の素敵な風車柄のお皿は次のオランダ名物デルフト焼です。

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風車の柄のデルフト焼のお皿 https://www.heinendelftsblauw.com/